指導と指摘は似て非なるもの。見極めて使わないと人は育たない。

以前、スナックをやっていた頃のスタッフの子達のことを思い返していたら、当時学生バイトで来てた子からLINEが来ました。こんな偶然があるんですね。
結婚して、子どもができました♡って。
お店を閉めて5年経つけど、こういう報告を未だにしてくれるのが本当に嬉しいです!
純粋な子で、でも、頑固で(笑)そして、天然系だけど、周りを暖めてくれる、とても可愛い娘でした。シアワセになってほしいなと願うばかりです。

私はスタッフ育成で大きな挫折を3度味わいました。
1回目は中間管理職的な立場での出来事、2回目は酷い人間不信になるぐらい、3回目は自分のことしか考えられない状況で、いまでも悔やまれることが多々あります。

挫折を味わうと、二度とあんな目にあいたくないと目を背けたくなって、その立場や環境にもう二度と身を置きたくないと思うこともあります。でも、人と関わっていく以上、結局は避けられないもので、歳を重ねていればなおさらのこと、立場が違っても育成的な部分は避けて通れないんですよね。
そう考えると、以前の失敗から学び出すことも必要となってきます。

指導と指摘は似て非なるもの。見極めて使わないと人は育たない。

いま思うと、当時の私は指導するより、指摘することばかりしていたと思います。

【指導】
ある目的・方向に向かって教え導くこと。

【指摘】
全体の中から、ある特定の事柄を取り上げて示すこと。

スタッフを大事にする、そう思っていたものの、自分の目的ばかり優先していたせいで、その自分の目的に合わないことばかりに目が行って、そこばかり指摘していたんですよね。

その子達がその仕事を通じて、何がしたいかということをちゃんと考えていなかったんです。スタッフたちと向き合うということをせず、たんなるコマ扱いしてたから。

スタッフの子達の何がしたいかということを、理解しつつ、自分の目的との擦り合せをしなきゃ行けなかったんですよね。でも、それができていなかったから、指摘ばかりになってしまったんだと。いまならそれが分かります。
当時の私は、自己満足程度でしかスタッフを大切にできてなかったなって。

それぞれの目的を聞くことが大切

「◯◯したい」
たんなる希望ごとではなく、目的レベルのことを聞き出すこと。
最初は目的意識もないから思いつかないものですけど、意識がつくまで向き合うことが大切だと思います。些細なことでいいんです。繰り返すうちにその意識は育ちますから。

「生活するお金がほしい。」
「それなら給料として発生することをしてください。給料というのは、それぞれが努力した結果発生するもので、その発生方法として稼ぐということをしてもらいます。稼ぐためには◯◯をしていかなきゃいけないから、やってね。」ってことですから。
稼ぐ方針はその店ごと、その経営者ごとの方針で変わってくるもので、そのスタッフの目的に経営者の方針を取り込んでいってもらうって感じです。

人は、やっていくうちにいろんな欲も出ますし、いろんなことを知っていくと、価値観も変わってきます。変わってくれば、目的もまた変わってきます。その変化も見ていくことが大事ですよね。

育成は難しいとか、面倒くさいとか…いろいろ問題視されることもありますけど、自分以外の人は自分とは違うもので、違って当然ですよね。
その違いをどう受け止めていくか。

そういった器的なものも必要なんじゃないかなと思います。