お客さんを知るっていうのは、基本的にその人のことを忘れないこと。

私は接客業から就職をスタートして、ずっと接客肌で教育を受けていたので、常にお客さんを大事にしなさい!と教えられてきました。

この「大事にしなさい!」というニュアンスは、時には解釈の違いもありましたし、その時時のボスによっても言い分が違うこともあったんです。
お客さんに媚びへつらい、お客さんのニーズに応えるためにお客さんに忠実に従わなければならない。そう教えられた時もありました。

若いときは、その教えを守ることも必要でしたけど、自分で考えながらやっていくうちに「本当にそうなの?」と、疑問が出てくるものなんですよね。

「お客さんを大事にする」というのは、「お客さんにいつも寄り添えるようにすること」だと。いまはそう思っています。

お客さんも自分も人間という生き物で、日々の出来事や影響を受けるものが違いますし、それによる考えの変化もあります。その変化も一緒になって考えられる、受け入れられる、そういう姿勢も大事なんだろうなって思うんです。

融通が利く発想、臨機応変が利く柔軟な姿勢というのは、相手のことを深く知るからできることですしね。あと、予測が利くからというのもありますけど。

お客さんを知るっていうのは、基本的にその人のことを忘れないことなんですよね。約束事はもちろんですけど、それ以外にもお客さんとの話のやり取りの中で出た話題や、ちょっとしたワードを覚えていたり、雑談を覚えていたり。覚えるというより、気にかけておくっていう感じです。そうすると、日常に目にするものから「そういえば、こんなことを言ってたな」って、思いつくんですよね。気にかけることで、情報が勝手に入ってくることもあります。

こういうことはいつも気にしていないと身につかないものだから、仕事だからとか、プライベートだからと分けないほうがいいなって思います。逆に仕事モードのときほど、情報は入ってきにくかったりしますしね。

私がお客さんとのやり取りを忘れないようクセづけているのは、次の日にその時のシーンを思い出すことです。若い頃はそれを全部日報化して書いていました。
言葉だけではなく、表情も思い出しながら書いてました。

じつは、いまでもそれをやってます。
ポイントだけ書き留めておく程度ですけどね。

書くという行為を記録だけではなくて、自分に再認識させるためにも使っています。
いまは、こうやって文字を打ち込めるから、昔に比べて随分ラクになりました。

忘れないための方法はいくらでもあるので、ご自身に合った方法を見つけてみてくださいね。