思い入れがないものは伝えられないし、伝わらない。

テレビドラマを毎クールごとチェックして観ています。
以前は放送を録画してみていたものですが、家のデッキが壊れてからというものの、オンデマンドサービスで観ています。

ドラマの脚本には、現代におけるテーマが織り込まれていたり、世論を反映させる要素が入っていたりするそうです。そんな話を聞いてから、そのドラマの制作意図はどこにあるのかなー、なんてことを考えたりしながら観ています。

今年の夏ドラマはビジネス系が多い印象を受けます。
テレビ東京系列の「ラストチャンス〜再生請負人〜」
関西テレビ系の「健康で文化的な最低限度の生活」
フジテレビ系の「ザ・ブラックカンパニー」
テレ朝系の「ハゲタカ」「ヒモメン」
日テレ系「サバイバル・ウェディング」
そして、TBS系の「義母と娘のブルース」

これだけあるクールもなんだか珍しいなとも思いますが、それだけ「働き方」というものが注目されているのかもしれないですね。

それぞれのドラマの中には、そういうことなんだよな〜」って思えるシーンがあるんですけど、今回特に納得したのは、TBS系の「義母と娘のブルース」第8話です。

第8話あらすじ 就職先の最終決戦!完全復活は親の味!?娘の意見承ります。

亜希子 (綾瀬はるか) が考えたプランに従い、麦田 (佐藤健) は焼きたてパンを提供し、一時は客足も伸びたように見えていた 「ベーカリー麦田」 だったが、その作戦が仇となってしまい客足が遠のいてしまう。
このままではまずいと考えた亜希子は、「ベーカリー麦田」 を一度閉店し、リニューアルオープンすることを発案!
早速、宮本家に主婦仲間を集め、「ベーカリー麦田」 のパンについて意見交換会を開く。
意見交換をするうちに、先代の作るパンは今の麦田が作るパンにはない 「何か」 があったことに気づくが…。一方、リニューアルに向け改装準備に取り掛かる亜希子の一生懸命な姿を見て、みゆきは自分も全力で楽しいことを見つけようと考え始める。そして、「ベーカリー麦田」 を立て直すには、先代のパンの味を復活させることと考える亜希子に対し、みゆき (上白石萌歌) は 「もっとお店に行くのが楽しくなる空間にしたい」 と提案する。
みゆきにも、少しづつ亜希子の再就職に秘められた想いが伝わってきていた。
はたして、無事リニューアルオープンの日を迎えることができるのか… !?

義母と娘のブルース 公式サイト

この中の娘のみゆきのセリフから、買う人の気持ちが見えたような気がしました。

リニューアルだけでは、変わったと伝わらないんじゃないかな。
昔のお店が復活しましたってやっても、ウケないと思う。なんか偉そうに感じる。昔の人は凄かったとかありがたがれとか、説教くさく感じるから、気持ちが萎える。
行くのが楽しくなる、良いことがあると感じる方がいいと思うんだ。

そこからの協力者のセリフも、とても参考になるなって思います。

なんでもネットで買えるようになって
お店に行く意味ってどんどん無くなってきている。
その商品が必要とか、欲しいとかいう以外に、そこに行くと楽しいとか、良いことがあるとかが大きな要素になっている。

プラザに来てしまうのは、可愛いものを見つけられそうだから。宝探しな気分。

美味くも不味くもない。
何も感想が生まれないパン。印象に残らない。
本当に自分が「美味い!」と思って作っているのか。「食って欲しい!」と思って作ってるのか。
その気持ちが無ければ「楽しい」とも思ってもらえないし、「良いこと」も見つけてもらえない。ましてや、欲しいとは思ってもらえない。

「思い入れ」これがあるかないか。
自分の思い入れがあれば、その良さを伝えようと試行錯誤するし、伝わった時の喜びもある。
思い入れがないものは伝えられないし、伝わらない。

まずは自分が世界一美味しいと思うパンを作る。その上でお客様の声を聞きながら試行錯誤を繰り返す。
こういう精神を持つこと。

モノづくりであれ、モノ売りであれ、自分の感覚をカタチに表すのが大事なんだなって思います。表すだけではなく、表してからがやっとスタートなんですよね。

作る人が心から美味しいと思うパンを並べることが成功の秘訣。
作っている本人のモチベーションが店を支え、ひいてはそれがお客様に伝わり、集客につながる。そのスパイラルが成功を生む。
そこに楽しみがある、それをプラスしていく。

ただやるのではなく、それを繰り返すこと、その環を回し広げること。スパイラルを生むことを考えていくことが、続くことにつながるってことですよね。

そして、楽しいを生むには、ちゃんと自分自身のことも考えないとなんですよね。自分を考えていないと、楽しさを感じられないから。

お義母さんが自分のやりたいことをちゃんと考えなさいというのは、ちゃんと考えないと、楽しいことをやらないで終わっちゃうからなんだね。

商売に必要なものはたくさんあります。
でも、なにより気持ちの持ち方を確立させること。そこをしっかりとしているから、いろんなチャレンジや工夫がへこたれずできていく、そういうものなんでしょうね。

自分の感覚をもっと自分で好きになろう!
そう思えた時間でした。

雑感

Posted by smika